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蜂の子の栄養素とは

山間部の貴重なタンパク源として、「蜂の子」は日本でも古くから食べられてきた食品です。このような蜂の子の栄養を細かく確認してみると、特に含有量の多いタンパク質以外にもさまざまな栄養分が含まれていることがわかります。脂肪や炭水化物に加えて、ビタミン、ミネラルなど体によい栄養素の他、アミノ酸類も豊富に含まれています。

そもそもアミノ酸とは何かというと、タンパク質を作る最小の構成成分で、このアミノ酸からタンパク質が成り立ち、細胞の一つとなり、さらにはDNAと呼ばれている遺伝情報までも作りだすのです。

人に必要なアミノ酸は20種類ほどあり、特に体内で合成できないため外部から摂取する必要のある「必須アミノ酸」は9種類あります。実は、蜂の子はこれら、「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」のほとんどを含んでいる食品なのです。ちなみに、蜂に子に含まれていないアミノ酸にグルタミンがあるのですが、このグルタミンは体内で合成できるアミノ酸であり、かつ蜂の子にはグルタミンを簡単に置き換えることができるグルタミン酸が含まれていますので、人が生きる上で必要になるアミノ酸が蜂の子にはすべてそろっているといえるのです。

ちなみに、このようなアミノ酸が体内でどのような役割りをしているかというと、アミノ酸それぞれに別個の機能がありますが、生命維持のためのサポート的な役割をしています。特に必須アミノ酸には肝機能に関わる役割を担っているものが多くあります。蜂の子にもっとも多く含まれている必須アミノ酸はロイシンなのですが、このロイシンは体内でタンパク質を作る働きの他、肝機能をよくする効果もあるのです。

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